vol.3 香港→ドバイ→ケープタウン


 関空に着くとひとまずいつも通りそじ坊で葉わさび蕎麦定食を食べた。KIXエアポートラウンジ(ネットカフェみたいなところ)でKIXカードを見せると半額になるという噂を聞いていたから、そのためにわざわざ作ってドヤ顔で提示したら「料金は後払いですので…」とかわされた。恥ずかしい。明日死ぬんかってくらいの勢いでドリンクバーのコーラをがぶ飲みして、パソコンでアフリカ情勢を調べて、シャワーを浴びて、リクライニングソファの上で体を縮こめて夜を明かした。

 

 香港行きの早朝便に乗り込み、窓の外を無感情で眺めていたらあっという間に離陸した。ガタガタ揺れる飛行機の中で、「いつ死んでもいいって気持ちでいたはずだけど、さすがに飛行機事故では死にたくないな……」と思った、と同時に、頭の中で何度も最悪の事態を想像してしまって尋常じゃないほどの手汗をかいた。

 

 香港国際空港では7時間程のトランジット。トイレから漂ってきた独特な匂いを嗅いでようやく、ああ〜本当に日本を出てきたんだな、と実感できた。お腹が空いてきたけど、外国産の食べ物(特にアジア圏産の食べ物)を食べると吐いてしまうという厄介な強迫観念を小学2年生の頃から持ち合わせているから、いくつかレストランを見て回っても食欲は湧いてこなかった。それでもお腹は鳴り続けるのでフードコート的なところで小籠包を頼んでみた。何度も ウッ となったけど周りにたくさん人がいたからなんとか吐かずに食べられた。しばらく胃の中が気持ち悪かったし精神的には最悪だったけど、お腹はちゃんと満たされた。

 

 それからエミレーツに乗ってドバイへ。相変わらずでっかい空港!ターミナル間を移動するだけで隣町に行ったみたいな気分になる。深夜にもかかわらず、どこを歩いても人で溢れかえっている。インドやフィリピンからの出稼ぎ労働者がこの空港を支えているらしい。とりあえずスタバでラテを頼んでからずっとネットサーフィンしてた。トランジット中のこのダラダラする時間、旅中で一番好きな時間かもしれない・・・そして再びエミレーツに乗ってケープタウンへ。ここから一気に周りの人種比率が変わった。近くにアジア人はいなかった。機内食はすべて残さず食べた。映画を2本観た。