vol.4 バスに乗る、それだけのことで

 

 お昼頃にケープタウンに到着した。半年ぶりのケープタウン、ここは南半球だから日本と違って今は冬。空港のカウンターでミニバスを予約してロングストリートまで行く。12月には観光客で賑わっていたロングストリートもひと気がなく閑散としている。ミニバスの値段、忘れてしまったけど結構高かった気がする。MyCityというバスが出ていることは知っていたけど、長旅で疲れ果てた頭と身体が全力で快適さを求めた。本当に19歳なんやろか?やっぱり皆が言うように37歳なのかも・・・すぐ疲れる。

 

 今回も「Cat&Moose」に泊まることにした。鉄格子の外からブザーを押すと、宿主ジョンがニコニコしながらゆっくりとこちらへ歩いてきた。「私のこと覚えてる?」と聞くと、「もちろーん、(髪の毛をくるくるしながら)ブレイズヘアだった Akari でしょ?」・・・いつか自分で宿を経営することがあったら、私もジョンのようにお客さんの顔と名前を絶対に絶対に忘れない。

 

 オフシーズンとはいえ日本人はちょこちょこ居る、3〜4人くらい見かけた。もっといたかもしれんけど如何せん宿に引きこもっていたので分からん。居心地良いもんこの宿・・・アフリカ大陸を南下してきた者にとっては憩いの場、これから北上する者にとっては情報収集の場(と言いつつ情報収集何もしてねえ〜)。

 

 肌寒くてあまり外に出る気になれず、近くのカフェやバーに行って一日中ダラダラする生活を一週間ほど続けた。コーヒーを頼んだ後でWi-Fiが壊れていることを知ったときの絶望たるや!こういうときのためにノートを持ち歩いていて良かった。日記を書いたり今後の計画を立てたりして暇を潰した。このままだと旅の序盤から沈没生活を送ることになるぞ・・・という危機感から、ふと思い立って電車でサイモンズタウンまで行ったり(再びペンギンを見に行く)、「どうしても一人で行きたくないから一緒に登ってくれないか」と韓国人に誘われて人生三度目のテーブルマウンテンを登ったりしたけど(天気が悪くて何も見えなかった。どんまい)やっぱりこういう観光地に来るなら断然オンシーズンやなと思った。気候って私たちが思っている以上に重要な要素やと思う。

 

 しばらくぼーっとしてたら飽きてきて、こんな物価の高い街で沈没してたらいかん、とようやく重い腰を上げ、南アとレソトの国境付近にある「ブルームフォンテーン」へ移動することに。

 

 使ったバス会社は「快適」と噂のインターケープ。初めての移動ということもありちょっと緊張気味でバスターミナルへ向かうも、あまりの人だかりにチェックインカウンターがどこにあるのかもわからず。仕方がないのでスタッフに聞くと、「ブルームフォンテーンは10番ね」と言われたので10番のカウンター(長蛇の列)に並ぶ。15分くらい並んでようやく私の番になった。チケットを見せると「あなたは12番よ」・・・ok。12番のカウンター(長蛇の列)に並び直す。15分して私の番。「オーケー、じゃあ荷物をあのコンテナに預けて」よし!やっとクソ重いバックパックから解放される!ルンルン気分で言われたところへ向かう。荷物係のおじさんにバックパックを手渡す。すると「あんた、どこへ行くの?」と不思議そうな顔で聞かれる。『ブルームフォンテーンだよ。え?でしょ?』と聞き返す。「・・・どこでチェックインした?」『12番』・・・その瞬間、おじさんが12番のカウンターにいるスタッフに向かってものすごい勢いで怒り出した。すると先程のスタッフが慌てて謝りに来た。「ごめんなさい、11番でもう一回チェックインし直して」・・・というわけで、正解は11番でした。

 

 ようやくバスに乗り込む。インターケープは出発時刻を守ることで有名と聞いていたのに、時間になっても動く気配はない。予定時刻を30分過ぎた頃にスタッフが慌てて乗り込んできて、アナウンスを入れた。

 

 「すみません、使うバスを間違えました〜。皆さん一旦降りてください。」

 

 言われるがままに降り、別のバスに乗り換える。さっきのバスより設備が少しショボくなっている。私は1番安いチケットを買ったから、多分さっきのバスはワンランク上のバスだったんだろう(悲しい)。

 

 そんなこんなでケープタウンを予定時刻より1時間弱遅れて出発。初めてのアフリカ陸路移動!南アフリカで既にこんなだと、先が思いやられるな〜