2022 0709 2146

 

 久しぶりに酔っ払ってアラームを設定する前に寝落ちして、30分くらい寝坊した。「わーわー遅刻だー遅刻だー」って(若干楽しそうに)ぶつぶつ呟きながら原付を走らせた。途中で"こりゃ絶対に間に合わんな"と悟り、駐車場に停めるのは諦めて(駐車場からバイト先まで0.6kmもある)バイト先の目の前に停めた。階段を全力で駆け上がり、7時59分にタイムカード打刻!・・・仕事中、ふと原付の方へ目をやった。ハンドル付近で鮮やかに揺れる黄色い紙を見た。およそ2日分のお給料サヨウナラ!自分のマヌケ具合に嫌気が差して呆然と立ち尽くしていたら、通りすがりのおじさんに「残念だったねえ」って慰められた。「ここらへん最近厳しいからね、僕もXXの前に停めたら駐禁切られたさー、だからもう停めないね、那覇には停めない。残念だったねえ」


 それから今日はいろいろと気力を奪われる出来事が起こった。悪いことは一気に起こる。小出しにされるよりかはずっとマシだけど、いかんせん睡眠不足の頭じゃすべてを捌き切れんかった。あいにく「寝たらすべて忘れる」とかそんな都合の良い脳みそを持ち合わせていないので、きっと明日は起き抜けから眠りにつくまで頭の中が大運動会🏃‍♀️疲れ過ぎて、「アプリアカウント」という文字が一瞬だけ「アフリカアカリ」に見えた。今日はQABの深夜番組『沖縄なう』なんか見てないで早めに眠る。


 「毎日歩くよ、毎日。変わるからねぇ沖縄も。だからね、この目で見ておかないといけないねぇ…」と言っていた元・長期滞在のおじいちゃんが戻ってきた。今日は前述の通りいろいろとあったから時間がなく、ひとことふたことしか言葉を交わせなかったけど、そのちょっとの間に見せた表情からでも十分に伝わってくる≪居心地の悪さ≫。これでようやく疑惑が確信に変わったけど、やっぱりこの数ヶ月の間に何かがすっかり変わっちゃってる。それは単にこの建物内だけの問題なのか、それとも社会全体が変わっちゃったからのかは分からん。けど、とりあえずみんな余裕がなくてピリピリしてる。ピリピリピリピリ、あーピリピリ、そんな余裕のないあなたたちにはピリピリを差し上げましょうね〜。ピリピリとはアフリカの唐辛子のことです🌶ピリピリの語源はスワヒリ語(主に東アフリカで使用される言語)らしいけど、東アフリカよりも西アフリカを旅してたときのほうがよくピリピリを目にしたし食したし、また聞いた(食堂で「ピリピリはいる?」って)気がする。

 

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 朝、バイト先の階段でアルコール依存症の方が倒れていた。手は小刻みに震えていて、呼びかけへの応答はない。ちょっと前に同じことがあったとき、どう対処したら良いのか分からずとりあえず119番をしたら、駆け付けた救急隊員の方に「これくらいでは呼ばないでくださいね、寝かせるだけで大抵は大丈夫なので」と軽く叱られたのを思い出す。だから今回はミネラルウォーターを横に置いておくだけに留めた。「XXさーん、お水置いときますねー」と肩を軽く叩きながら伝えると、薄目を開けてどこかを見ていた。

 

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 彼は数ヶ月前に一度、裸足でここにやってきたことがある。硬くて血だらけの足にくたびれた服、浅黒い肌。「前にここに泊まったことがある、とても居心地がよかった、だからお願いします、もう行くところがないんです」と私の目を真っ直ぐに見つめながら懇願する。「マネージャーに確認するので、夕方頃にもう一度いらしてください」と伝えると、口をぽかんと開けたまま小さく2、3回うなずいた。彼を知る人に聞くと「一年前はこんな風ではなかった」と言う。結局この時は宿泊をお断りした。

 

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 結局、いろいろあって病院に運ばれることになった。保険証に書かれた生年月日と氏名を救急隊員の方が読み上げる。私とそんなに変わらない年齢だった。生まれた日のことを想像した。

 

 深夜、家の周りを散歩していたら、道路脇で ぐでーん としている猫を見かけて、ついその人に重ねてしまった。喉が渇いたから近くのスーパーに寄った。自分の飲み物に加えてさっきの猫にあげるためのミネラルウォーターも手に取ったけど、レジに向かう途中で「なにしてんねん」と我に返り、自分の飲み物だけ買ってスーパーを出た。・・・帰り道、その猫はまだ同じ場所にいた。そして私を見るなりサッと立ち上がり、あくびをしてどこかへ逃げた。


 そのまま海の方まで歩こうとしたけど、月が雲に隠れていたせいか辺り一面がまるで深海のように真っ暗で、さすがに自然の恐怖を感じたから引き返した。大人しく家に帰ってシャワーを浴びて寝た。